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ドタバタ猫劇場!


その後の猫物語。

ふぃおは、おそらく妊娠している。
動きが減り、お腹がふっくらし出した。
妊娠したのは、私がベランダから覗き魔をしたあの日と思われる。

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お腹丸出しで寝る野良猫ふぃお


対照的に、預かり猫のルーシーは、発情期真っ盛り。
ワーオ、ワーオと昼夜関係なく鳴いている。
たまにお尻の上をトントンしてあげると、
ゴロニャン、ゴロニャンとぺちゃんこになって、お尻を上げてくる。
しんどそうだ。

そんな発情期でしんどそうなルーシーを見るふぃおの顔が、
「あら、あなた大変ね。私はもう経験済みよ、ふふ」
と言わんばかりな余裕の表情。
何やらお姉さん気取りである。

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朝から晩まで24時間、時間があればワーオワーオ、ニャーニャー、アオーンアオーン、と鳴く猫の声は、おそらくマンション中に聞こえているはずだ。
何故なら、一番下に住む人の犬がワンワン鳴く声が聞こえるんだもの。

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視界に常に猫がいる幸せ。



そして昨日、ゴミを出そうと玄関を開けた途端、
ふぃおとルーシーの2匹ともが逃げ出した。
幸い、ふぃおもルーシーも上に逃げてくれたので、マンションの外へ行くことはないだろうとのんびり追いかけた。

4階まできた時、玄関扉が半分ほど開いている部屋があった。
確かここは、野良猫用にちゅ〜るもどきの餌をあげていた家だ。
優しい人が住んでるんだろうな、ホッコリ。
としていたら、中から黒っぽい色の長毛種の猫が出てきた。


「あらあらまあまあ可愛いね〜」
と、オバハン丸出しで話しかけていたら、部屋の中から30代と思しき女性が出てきた。

「アブダッラー!」と猫に向かって言っている。

ア、ア、アブダッラー⁉︎
猫にそんな名前付けるのか⁉︎と、私は驚いた。

その黒っぽい猫をよく見たら、確かにアブダッラーぽい顔をしている。
(親戚のアブダッラーを思い出しただけ)

ふふふと、アブダッラーの名前を腹の中で笑っていると、
階段の上からルーシーがアブダッラーに向かって、
「シャーーーーッ!」と威嚇した。
ルーシーの威嚇でスイッチの入ったふぃおが、踊り場でアブダッラーの後ろから、
「シャーーーーーッ!」と威嚇。

いきなり綺麗どころ2匹に前後から威嚇され、アブダッラーはオロオロ。
今にもアブダッラーに飛び掛かりそうなふぃおを抑えていたら、
アブダッラーがルーシーの方へ行こうとした。
預かり猫のルーシーが襲われて妊娠しては大変!と、アブダッラーを乗り越え、ふぃおを抱えたままルーシーを捕まえようとしたのに、
ルーシーは更に上へ。
アブダッラーもついてくる。

ゼェーゼェーしながらルーシーとアブダッラーを追いかけていたら、私の背後に見知らぬ20代くらいの男性がいた。
4階の女性が家族に助けを求めたらしい。

はっ!彼がアブダッラーなのか⁉︎

ふぃおを抱えながら、どちらがアブダッラーなのかわからない黒っぽい猫と男性を見つめる私。
ふぃおもどちらがアブダッラーなのかわからず、怯えたように私の肩に爪を出してしがみついている。

すると今度は、うちの次男が裸足で追いかけてきた。


マンションの狭い階段で猫が3匹、人間が3人。
三毛猫長毛、黒っぽい長毛、薄茶長毛、
どの猫も優雅で可愛い猫たちに比べて、
破れたフリースを着て髪を振り乱すオバハン、
無防備な部屋着のシュッとしたアブダッラー(仮)、
ツンツルテンのパジャマ姿のまま裸足で追いかけてきた爽やかな青年、
という、猫の下僕と化した人間たちのカオスな階段劇場となった。


各々無事に猫たちを確保して、私たちは無言で階段劇場を後にしたのだが、
アブダッラー(猫)の興奮冷めやらぬニャーニャーニャーニャーだけが、マンション中にいつまでもこだましていた。







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